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OpenClawとは?(旧Clawdbot、Moltbot) 自分専用AIアシスタントをゼロから使いこなす完全ガイド

AI
|Fumi Nozawa

OpenClawは自分のデバイス上で動くパーソナルAIアシスタントです。WhatsAppやDiscordなど既存チャットアプリで使え、データは自分の管理下に。名前の変遷(Clawd → Moltbot → OpenClaw)の理由や導入手順、セキュリティまで詳しく解説。

近年、AIアシスタントはビジネスや個人の作業効率を大幅に向上させるツールとして注目されています。しかし、多くのAIアシスタントはクラウド上で動作し、ユーザーデータが外部サーバーに保存されることがほとんどです。これでは、プライバシーやセキュリティに不安を感じる方も少なくありません。

そこで登場するのが、OpenClaw(オープンクロー)です。OpenClawは自分のデバイス上で動作する、完全パーソナルのAIアシスタントで、普段使っているチャットアプリから直接操作できます。

ちなみに、このプロジェクトは名前が少しコロコロと変わってきました。最初は「Clawd」と呼ばれ、AnthropicのClaudeにちなんだ遊び心ある名前でしたが、法務的な理由で変更に。次に「Moltbot」となり、脱皮(Molting)による成長を象徴しましたが、口に出すには少し言いづらい名前でした。そして最終的に、OpenClawに落ち着きました。この名前は、オープンソースでコミュニティ主導であること(Open)、そしてロブスター由来のプロジェクトルーツを示す爪(Claw)を組み合わせています。

この記事では、OpenClawの特徴、導入手順、使い方、セキュリティ設計まで、ゼロから詳しく解説します。


OpenClawの特徴 — なぜ今注目されるのか

OpenClawは従来のクラウド型AIアシスタントとは大きく異なります。

  1. 自分のデバイスで動作
    OpenClawはノートPC、ホームサーバー、VPSなど、好きな環境で動作します。クラウドサービスに依存せず、自分のインフラでAIを制御できます。
  2. マルチチャネル対応
    WhatsApp、Telegram、Discord、Slack、Google Chat、Signal、iMessage、Microsoft Teamsなど、多くのチャットアプリに対応。追加チャネルも簡単に拡張可能です。
  3. 柔軟なセキュリティ設計
    デフォルトでは、知らない相手からのDMは自動処理されず、ペアリング承認制を採用。グループやチャネルも個別にサンドボックス化可能です。
  4. 拡張性の高いスキルプラットフォーム
    ClawdHubを通じて、スキルの追加や自動アップデートが可能。開発者も簡単に自作スキルを登録できます。
  5. 音声・ビジュアル対応
    macOSやiOS/AndroidではVoice WakeやTalk Mode、Canvasと呼ばれるビジュアルワークスペースを利用可能。AIと自然な会話や画面操作が可能です。

OpenClawの導入ステップ

ここからは、OpenClawをゼロから使えるようにする手順を解説します。初心者でもわかりやすく、ステップごとに進めることができます。

1. 前提条件の確認

OpenClawを動作させるためには、まず環境を整える必要があります。

  • Node.js 22以上(必須)
  • pnpm(任意・ソースビルド時推奨)
  • macOS:アプリ開発ならXcode/CLTも必要
  • Windows:WSL2(Ubuntu推奨)でLinux環境を用意
  • Brave Search APIキー(任意・Web検索機能を使う場合)

2. CLIインストール

OpenClawはCLIを使ってインストールします。

  • macOS / Linux:
Code
curl -fsSL https://openclaw.bot/install.sh | bash
  • Windows(PowerShell):
Code
iwr -useb https://openclaw.ai/install.ps1 | iex
  • npm / pnpmによるグローバルインストールも可能
Code
npm install -g openclaw@latest pnpm add -g openclaw@latest

3. オンボーディングウィザードの実行

CLIウィザード openclaw onboard --install-daemon を使うと、初心者でも安全にセットアップできます。

設定される項目は以下の通りです。

  • AIモデルと認証(OAuth推奨)
  • ゲートウェイ設定(ローカル/リモート)
  • チャネル(WhatsApp/Telegram/Discord/Mattermostなど)
  • DMペアリング設定(安全なやり取り用)
  • ワークスペースと初期スキル
  • バックグラウンドサービスのインストール

ウィザードを使うことで、最短で「AIアシスタントが動く状態」を作れます。

4. ゲートウェイの起動

ウィザードでバックグラウンドサービスをインストールすると、ゲートウェイは自動で起動します。

  • ステータス確認
Code
openclaw gateway status
  • 手動起動(フォアグラウンド)
Code
openclaw gateway --port 18789 --verbose

BunはWhatsAppやTelegramで問題があるため、これらのチャネルはNodeで実行してください。

5. チャネル接続

WhatsApp

Code
openclaw channels login
  • QRコードをスキャンしてログイン
  • 初回DMはペアリングコードが送られるので承認が必要

Telegram / Discord / Mattermost

  • ウィザードでトークンや設定を自動生成
  • 初回DMは必ず承認

6. DM安全管理(ペアリング承認)

OpenClawは未知の送信者からのメッセージを処理しない設計です。

  • ペアリング一覧確認:
Code
openclaw pairing list whatsapp
  • 承認:
Code
openclaw pairing approve whatsapp <code>

7. 動作確認

テストメッセージを送信して、エンドツーエンドで動作を確認します。

Code
openclaw message send --target +15555550123 --message "Hello from OpenClaw"
  • 認証設定が正しくない場合はウィザードで再設定
  • ステータス確認:
Code
openclaw status --all openclaw health

8. 開発者向け — ソースからビルド

GitHubからソースをクローンして開発することも可能です。

Code
git clone https://github.com/openclaw/openclaw.git cd openclaw pnpm install pnpm ui:build pnpm build openclaw onboard --install-daemon
  • Gateway起動:
Code
node openclaw.mjs gateway --port 18789 --verbose

9. さらに便利に使う方法(応用)

  • macOSメニューバーアプリ + Voice Wake
  • iOS/Androidノード(Canvas、カメラ、音声操作)
  • リモートアクセス(SSHトンネル、Tailscale Serve)
  • 常時稼働 / VPN環境

OpenClawを使うメリットまとめ

  • 自分のデバイスで動作:データは自分の手元に
  • マルチチャネル対応:普段使うチャットアプリからすぐアクセス
  • 安全設計:DM承認制・サンドボックス化で安心
  • 拡張性:ClawdHubでスキル追加や自作機能も可能
  • 音声・ビジュアル対応:自然な会話や画面操作も可能

OpenClawは、安全性・拡張性・操作性を兼ね備えた個人向けAIアシスタントとして、今後さらに注目されることが予想されます。

Fumi Nozawa

Fumi Nozawa

デジタルマーケター & ストラテジスト

Paul Smith、Boucheronといったグローバルブランドでデジタルマーケティングを担当。現在は海外を拠点に、戦略設計からWeb実装までを牽引。マーケターとしての視点とテクノロジーへの理解を活かし、欧米企業の日本進出やブランド成長を支援しています。

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