
AI時代のデザイン新常識:DESIGN.mdとは?書き方も解説
UIデザインの一貫性を保つことは、従来のプロジェクト運営において常に課題でした。色やフォント、コンポーネントのスタイルなど、視覚的な要素はFigmaやブランドPDF、あるいはデザイナーの頭の中に存在します。しかし、AIエージェントがそれを理解することはできません。ここで登場するのが DESIGN.md です。
DESIGN.mdとは?
DESIGN.mdは、プロジェクトのデザインルールを記述するテキストベースのデザインシステム文書です。人間もAIも読み書きでき、生成されるUIに一貫性を与えます。
DESIGN.mdがもたらすメリット
DESIGN.mdを用いることで、デザインエージェント(例:Stitch)が生成する画面は、すべて同じビジュアルルールに従います。カラー、タイポグラフィ、コンポーネントパターンが統一され、画面ごとにバラバラだったUIが「まとまりのある体験」に変わります。
さらにDESIGN.mdは静的な設定ファイルではなく、デザインとともに進化する生きたドキュメントです。エージェントが生成し、あなたが微調整し、画面に再適用して改善していきます。
DESIGN.mdの作り方
1. エージェントに生成させる
StitchなどのAIにプロンプトを与えるだけで、自動的にデザインシステムを生成しDESIGN.mdにまとめられます。
例プロンプト
Code遊び心のあるコーヒーショップの注文アプリ。温かみのあるカラー、角丸デザイン、フレンドリーな雰囲気
→ AIが色、タイポ、コンポーネントスタイルを解析しDESIGN.mdとして出力
2. 既存ブランドから派生
ブランドサイトや画像を提供すると、AIがカラーパレットやタイポグラフィ、スタイルパターンを抽出してDESIGN.mdを作成します。
3. 手動で作成
高度なユーザーは、Markdown形式で直接DESIGN.mdを書き、詳細なデザイン指針を指定できます。特別なツールや構文は不要です。
DESIGN.mdの例 (Eng)
Code# Design System ## Overview A focused, minimal dark interface for a developer productivity tool. ## Colors - **Primary** (#2665fd): CTAs, active states, key interactive elements - **Secondary** (#475569): Supporting UI, chips, secondary actions - **Surface** (#0b1326): Page backgrounds - **On-surface** (#dae2fd): Primary text on dark backgrounds - **Error** (#ffb4ab): Validation errors, destructive actions ## Typography - **Headlines**: Inter, semi-bold - **Body**: Inter, regular, 14–16px - **Labels**: Inter, medium, 12px, uppercase for section headers ## Components - **Buttons**: Rounded (8px), primary uses brand blue fill - **Inputs**: 1px border, subtle surface-variant background - **Cards**: No elevation, relies on border and background contrast ## Do's and Don'ts - Do use the primary color sparingly, only for the most important action - Don't mix rounded and sharp corners in the same view - Do maintain 4:1 contrast ratio for all text
DESIGN.mdの例 (日本語だとこんな感じ)
Code# デザインシステム ## 概要 開発者向けの生産性アプリのための、集中できるミニマルなダークテーマUI。 シンプルなライン、視覚ノイズを抑え、高情報密度を実現。 ## カラー - **プライマリ** (#2665fd):主要なCTA(行動喚起)、アクティブ状態、重要な操作 - **セカンダリ** (#475569):補助的なUI、チップ、二次的アクション - **サーフェス** (#0b1326):ページ背景 - **オン・サーフェス** (#dae2fd):暗背景上の本文テキスト - **エラー** (#ffb4ab):入力エラー、削除などの危険操作 ## タイポグラフィ - **見出し**:Inter、セミボールド - **本文**:Inter、レギュラー、14〜16px - **ラベル**:Inter、ミディアム、12px、セクションヘッダは大文字 ## コンポーネント - **ボタン**:角丸(8px)、プライマリはブランドブルーで塗りつぶし - **入力欄**:1pxのボーダー、控えめなサーフェスバリアント背景 - **カード**:影なし、ボーダーと背景コントラストで視覚的区切り ## Do's and Don'ts - プライマリカラーは最も重要なアクションにのみ使用 - 角丸と角ばった形を同一画面で混在させない - テキストはすべて4:1以上のコントラスト比を維持
このDESIGN.mdを読み込むことで、AIエージェントは次に生成する画面もこのルールに従って設計されます。
DESIGN.mdは、デザインの一貫性をAIと人間で保つための新常識です。従来のFigmaやPDFだけでは実現できなかった、「AIが理解できるデザインの共通言語」を提供します。

Fumi Nozawa
デジタルマーケター & ストラテジスト
Paul Smith、Boucheronといったグローバルブランドでデジタルマーケティングを担当。現在は海外を拠点に、戦略設計からWeb実装までを牽引。マーケターとしての視点とテクノロジーへの理解を活かし、欧米企業の日本進出やブランド成長を支援しています。
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